不動産関連事業
道路敷地等管理業務
現場点検と道路法の両輪で
沿道区域における100%の安全・安心を
提供します。
NEXCO西日本が行う不動産管理及び、道路管理に関する業務の一部を「道路敷地等管理業務」として当社が実施しています。
本業務は高速道路敷地を適正に保全する業務で、西日本全域に展開する基地事務所に〈点検員〉と〈管理員〉を配置し、業務を実施しています。
点検業務
高速道路の沿道部をパトロールし、高速道路の保全に努めています。
点検員は高速道路の側道や高架下をパトロール車両で巡回し、道路敷地の管理上問題になる事象の発見、状況把握、応急対応を行います。高速道路を沿道側から定期的に巡回している会社として、巡回時には道路敷地を管理するという視点だけではなく、道路構造物の損傷や立木等が倒れることによる第三者被害等も意識して点検を実施しています。点検は“いかに変化に気づけるか”が業務の質を左右するため、基地事務所間での発生事例の共有、過去の異常事象発生箇所や重要点検ポイント等を地図情報として蓄積・活用する等の取り組みを実施することで、確実で質の高い点検の実施に努めています。
点検員の主な業務
不法占用・不法投棄の点検
道路区域内に不法占有物がないか確認します。不法占有物の発見には、道路法に基づき許可された道路占用物件の概要や管理者の把握と、入念な目視点検が欠かせません。また、ごみ等の不法投棄も多く、回収できる量であれば持ち帰り、困難なものはNEXCO西日本へ報告し対応を依頼します。
立入防止柵の破損
動物侵入調査
人や動物が道路区域内へ侵入しないよう立入防止柵に破損がないか確認し、補修できるものは補修します。また、動物等の高速道路本線への侵入経路等を調査し、その情報を基に調書や図面を作成し、立入防止柵の新設や改良等に貢献します。
落書きの調査
落書きは橋脚や高速道路下のトンネル(カルバートボックス)内にされることが多く、沿道環境の悪化を招く原因の一つとされます。そのため、頻繁に落書きがされる箇所は特に注意をし、点検しています。点検後、簡易なものは消去します。
境界杭の損傷・欠損の点検
道路敷地と、その他の土地との境界に設置されている境界杭の欠損や経年によるズレ等の異常がないか確認します。
草木の点検
沿道被害の未然防止
側道の見通しが悪いことにより発生する事故や、沿道地域の田畑の農作物に被害を与える虫の発生等の未然防止のため、高速道路敷地に繁茂した草木やせり出した樹木を点検し、簡易なものは伐採、除去します。
道路構造物の破損
沿道を点検する際には、のり面の崩落や排水溝の詰まり、コンクリート構造物の破損、枯損木の状況等にも注意を払い、発見した緊急事象は安全管理措置を施したうえで、速やかにNEXCO西日本へ報告します。
管理業務
道路法に関するさまざまな手続きを支援して
高速道路の保全に努めています。
当社は道路法に基づく事務手続きの一部をNEXCO西日本から任されており、「道路敷地等管理業務」の中で、基地事務所に配置されている管理員がこれを実施します。
高速道路を現場点検によって物理的に保全する点検員に対し、管理員は道路法に基づく各種手続きを通じて道路を保全します。
具体的には区域変更、道路占用、鉄道・道路・河川管理者との協議協定に関する事務手続き等です。これらは、道路行政に特化した法律で定められた手続きであるため、私たちが日常生活を送る上では特に意識することはありませんが、道路が公共施設としての役割を果たすために必要不可欠な取り決めであり、専門知識を有した管理員がその業務の一翼を担っています。
日々、異常を見つけるため巡回する点検員とは異なり、管理員は「法律」の観点から高速道路を公共施設として機能させることにより、高速道路の保全、お客様の安全・安心に貢献しています。